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R.Shingen's Blog

人間の暗闇―ナチ絶滅収容所長との対話(1)

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#写真はお題と関係なく、恵比寿ガーデンプレイスのサンジェルマンで食べた白パン(手前)とお米パン。
特にお米パンはおいしいので一押しです。FinePix F31fdで撮影

第二次世界大戦中、ナチスドイツはユダヤ人絶滅政策の一環として、ポーランド各地のゲットー(ユダヤ人居住地区)から数箇所の絶滅収容所にユダヤ人を送り込み、ガスで殺害する「ラインハルト作戦
を実施した。その収容所のうち、ソビブル絶滅収容所、トレブリンカ絶滅収容所で所長を務め、90万人以上のユダヤ人殺害の責任者だったフランツ・パウル・シュタングル大尉は、戦後シリア経由でブラジルに逃れ、家族とともに暮らしていたが、発見され西ドイツに送られ、裁判の結果、終身刑となる。「人間の暗闇―ナチ絶滅収容所長との対話
は、収監中のシュタングルに、ウィーン生まれで現在は英国在中の女性ジャーナリスト、ギッタ・セレニーが70時間にわたってインタビューしたものを中心に、収容所の生き残り(被収容者のユダヤ人、加害者のドイツ人、ローマ・カトリック教会の関係者へのインタビューを加えて構成したものである。

ちょっと前だが、芝健介「ホロコースト―ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌」(中公新書)
で「人間の暗闇」が紹介されていて、興味を持ったので購入した。お値段4410円。結構な値段である。
しかし、この手の本は、いかんせんそう売れるわけでなく、一度絶版になってしまうと、手に入れるのが非常に難しくなるので、エイヤっと買ってしまった。
読んでみると・・・もともとナチスドイツやホロコーストには興味を持っていたので、夢中になって読み進めたが、その感想を一言で言うのは難しい。
ただ、上記リンク先(Amazon)でスッポン太郎氏がコメントしているように、
「自分自身ならば、どうしたか」を考えさせ続けられるのは確かだ。

興味の理由としては、

(1)シュタングルの子供のころからの話が出ていて、収容所長としてのシュタングルというより、フランツ・パウル・シュタングルその人を調べていくインタビューであること

(2)単なる断罪を行っていない。セレニーの分析や気持ちの変化も記されている。

(3)本人以外の人のインタビューにより、T4作戦、ラインハルト作戦、ホロコーストに対する連合国やヴァチカン法王庁の態度、戦後の脱出の様子が描かれている。
また、シュタングル夫人とのインタビュー(シュタングル死後)がかなり書かれているのも大きい。
セレニーが女性である(から、夫人から話を引き出しやすい)ことも大きいが、やはり彼女のインタビューおよび構成能力が優れているのだろうと思う。
(このテーマ続く)
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by rshingen | 2009-05-07 00:06 | その他全般

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