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R.Shingen's Blog

苛烈な時代

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#お題とは関係なく、日比谷公園にて撮影。Pentax K-x+DA L 18-55mmF3.5-5.6ALで撮影。

昔、映画「グッド・シェパード」をDVDで見たことがある。
CIAの創設からピッグス湾事件を描いた映画で、評価というと、
重厚な映画だが、長すぎ、気を抜くとわからなくなる、など
の評価が多数であった。

しかし私が見た後の感想は、「苛烈な時代だったんだな」である。

(ネタばれあり)
CIA中堅幹部の主人公は
自分の息子の結婚相手が敵対諜報機関(たぶんKGB)のスパイであったことを知り、結婚式当日、式に飛行機でやってくる花嫁を機上から落として殺すように指示、いつまでもやってこない花嫁をいぶかしがる息子を抱きしめ、愛している、という。
事情がわかった主人公の妻は物陰から大粒の涙を流すー

冷戦下、このような国家の対立や激動する世界に押しつぶされる個人や家族は
他にもあったと思う。
冷戦以前の、ナチスに殺されたユダヤ人やシンティ・ロマ、さかのぼればT4作戦で
殺された障害者も同じである。
しかし、この苛烈さはどこからくるのだろう?
ナチスに関していえば、
優生思想であり、
反共産主義思想であり、
このままではドイツは滅びるという強迫観念であり、
大恐慌がこれらの思想の具現化を後押ししたのであった。

もちろん、反ユダヤ主義も優生思想もナチス以前にあったものだが、
ロシア革命の成功、第一次世界大戦敗北とその後の大恐慌が
ナチスを政権に押し上げ、「苛烈な思想」を実行させたのであった。

ナチスは、ゲルマン民族のみの幸福追求、
つまり、他民族はその犠牲になることを強い、
その苛烈さゆえに、
結局はドイツどころか占領下の国々でも受け入れられることはなく、
帝政ドイツと同じ敗北の道をたどった。

冷戦が崩壊したように、人々に苛烈さを強いる情勢や体制は永続はしない。
期間は長かろうとも。
出口のない不況が続き、排外主義を生み出しかねない現在も「苛烈な時代」かもしれないが、
上記の苛烈さを見てきた人類は、それもソフト・ランディングさせるのだろう。
そう信じたい。

そのためにも、
 人はみな弱いんだ
 人はみな孤独なんだ
 弱いのは自分ばかりではないんだ
 苦しんでいるのは自分だけではないんだ
という、孤独や苦しみのシェアリングが必要なのかもしれない。

と、ネットラジオ1club.FMのDance Hitsを聞きながら考えた。
なぜか、シンセサイザー音が多用されるDance曲を聞いていると、メランコリックになるんだよね・・・。
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by rshingen | 2010-12-11 18:59 | その他全般

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